マルタン・マルジェラ、ドキュメンタリー映画が注目される「匿名性」

 

“Martin Margiela, London” by Denna Jones is licensed under CC BY 2.0

Dries Van Noten(ドリス・ヴァン・ノッテン)やAnn Demeulemeester(アン・ドゥムルメステール)らと並び、名門ファッションスクール『アントワープ王立芸術学院』の黄金世代”アントウェルペンの6人”と称されるベルギー出身デザイナー、Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)のドキュメンタリー映画が制作されていることが判明した。

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 自身の個性をデザインに介入させない「匿名性」

 

マルタン・マルジェラがエルメス時代について語る。| VOGUE

 

エルメスのデザインを手がけたことでも知られるマルタン・マルジェラ。
何よりも自身のブランド「メゾン・マルタン・マルジェラ」は主張しない。

 

デザインは主張しっぱなしだ。
コムデギャルソンのデザイナー、川久保玲に影響を受けていると言われる通り、常識をぶち壊し流行を否定する。奇抜過ぎて普段着にならないものもある。

 

そうではなく、「これを作ったのは私ですよ」の主張が一切ない。

 

超速報レポ! マルタン・マルジェラの回顧展『Margiela / Galliera 1989-2009』がパリで開幕。
ベルギー人ファッションデザイナー、マルタン・マルジェラのパリ初の回顧展が、ガリエラ美術館にて3月3日から幕を開けた。時系列で見るコレクションから、ブランドの歴史、コンセプトまで。一般公開に先駆けて行われたプレスプレビューから、その全貌をお届けする。

 

コレクションの最後にランウェイを歩かなかったり、メディアへの露出はほぼない。
インタビューはFAXで回答、その回答も「私」ではなく「私たち」。

 

デザインにマルジェラ自身の人としての「個性」を混在させずに、純粋に「服」としてのデザインを見てほしいということなのだろう。

 

そんなマルジェラの「匿名性」が、ドキュメンタリー制作を注目させる理由だと思う。

 

2015/4/27に公開された短編ドキュメンタリー映画「The Artist is Absent」

 

ブランド名は継がれても、デザインは変わる

マルジェラ本人は2008年に引退し、その後はマルジェラと共にデザインしていたチームが引き継いだ。そして2015年からは、ディオールのデザインを手がけたことでも知られるジョン・ガリアーノがデザイナーとなり、ブランド名をメゾン・マルジェラ(Maison Margiela)に変更している。

メゾン マルジェラ 公式ストア | レディース&メンズ向けアイテム
メゾン マルジェラのエクスクルーシブなコレクションに注目。公式E-ブティックにてレディース&メンズ向けのウェア、シューズ、バッグをショッピング。

 

 

マルジェラを引き継いでいるのかどうかは分からないが、ぱっと見はもうジョンガリアーノそのものだ。

 

※ジョンガリアーノ 2018年春夏

Look 1 Spring-Summer 2018 collection #billgaytten #johngalliano #pfw #show #hotelfranceameriques

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ファッションのデザインに限らず、誰にでも「その人そのもの」になることは出来ないし、そんなことをする必要はない。匿名である必要もない。ただ、「マルジェラ」としての名前が必要なことなのかどうかは疑問だ。